王子神社(王子宮)

chitose3483◆王子神社(王子宮)
【鎮座地】大分県豊後大野市千歳町下山漆生
【旧社格】不明
【御祭神】不明

(千歳村史刊行会 編『千歳村誌(1974)』より)
『太田社』の項に太田社は「王子神社の御幸所であった」との記述があります。
また山中の壊れた鳥居についての記述も見られます。
太田社
◆祭神:応神天皇・菅原神・用明天皇・埴安命・大洗礒前社
◆由緒:創立年月日不詳。その昔は王子社の御幸所であったものが、明治九年(1876)当村南園鎮座の天満社・字高牟礼鎮座の王子社・字井ノ口鎮座の天満社・字天神面鎮座の天満社・字峠鎮座の地神社・字太田鎮座の大将軍・字平井鎮座の天満社の八社を合祀した。祭神は牛馬の神で、その昔は近隣の信者の参拝が多かった。

◆鳥居
◇太田社の鳥居:額面「王子神社」右柱「明治三四年三月吉日」「明治四二年二月王子社ハ平尾社ニ合祀セシ為メ平組ノ盡力ヲ以テ仝年五月当社ニ移転ス」左柱「願主漆生字井ノ口下平井中」
◇王子社の鳥居:額面「王子宮」右柱「天保十二年辛丑閏正月吉日」左柱「奉再興漆生邑佐藤官兵衛 願主同村惣氏子中」「世話人 田崎嘉藤治 足立和左衛門」◇破損の鳥居「安永四乙年十一月吉日」「菅田組 願主 後藤氏永義」
『千歳村誌(1974)』によると王子神社は明治四十二年(1909)二月に平尾社(千歳町新殿)に合祀されており
平尾神社(千歳町新殿)境内由緒書に『王子神社』についての記述があります。

○王子神社
◆祭神:応神天皇・用明天皇・菅原神・埴安命・大洗磯前社の五柱神也
◆由緒:鎮座年月日不詳にして最初当町漆生の王子山に鎮座し牛馬の神として近隣信者の信仰厚く又、山伏達修験道場としても栄えた神社で明治四十二年二月に平尾宮に合祀された。
現在は昔の御幸所跡に遙拝所として太田社が在る。

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